別府市議会の令和5年第3回定例会は6日午前10時、本会議を再開して上程中の決算以外の議案についての質疑を行った。
小野正明氏(自民新政会)は、市立保育所の保育に要する経費について「子どもの状況に応じて適切な玩具は必要。現場の声を聞いてやってほしいが、当初予算に計上すべきものでは」と指摘し、補正にした理由について質問をした。
中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長は「3つの公立保育所の玩具購入費、備品購入費。現場の声を反映した玩具等を購入する。これまで、新型コロナ感染予防対策などを優先してきたが、保育の質の確保に努めるため今回の補正となった」と答えた。
医療費助成対象者の拡大のためのシステム改修費や地区公民館のウォシュレット化、洋式トイレ化などについても質問。体育施設について「スポーツ観光に力を入れて、市外の人に来てもらうことも大事。うまく財源を確保しつつ、整備を進めてほしい」と要望した。
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穴井宏二氏(公明党)は、防犯対策の追加について内容を質問。
中村幸次防災危機管理課長は「特殊詐欺の防止機能付き電話機などを購入する高齢者に補助金を交付するもの。市内に在住し、満65歳以上の人のみの世帯で、過去に大分県から電話機などを貸与されていない、市税を滞納していないことなどの条件だったが、今年から、満65歳以上の人を含む世帯とし、県からの貸与の条件を外した」と説明。
穴井氏は「使いやすくなったと思う。追加補正ということは、ニーズが多いと思う。機能と実績、今年度の見込みは」と重ねて質問。
中村課長は「着信時に警告音、自動録音、迷惑電話番号に登録された番号を自動で判別し、着信拒否や警告表示する。令和2年度から4年度までで、301台、285万200円。令和5年度は、90台分を見込んでいたが、申請が多く、160台分を追加する」と答えた。
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森裕二氏(ビーワンべっぷ)は、南部振興における経費について
「南部地区は、歴史的に見ても別府の中心地。その象徴となるのが、商店街であり、アーケードだったが、時代の流れは、大型店に流れ、一抹のさびしさを感じる。だからこそ、南部地区が活気を取り戻すことは全体の活気につながると思う。まちづくりの内容は」と質問。
籠田真一郎都市計画課長が「南部ひと・まち協議会で協議を重ね、若手メンバーを中心に部会を立ち上げ、新規事業者誘致、地域住民の交流、周辺と連携したイベントなど持続可能なまちづくりが示された」と説明。
森氏は「特例である前提が必要。他商店街への対応は」と質問。籠田課長は「民間の所有物は、所有者が適正に管理する必要がある。早い段階から指導するなど、適正な維持管理に努めてもらいたいと思っている」とした。公会堂の駐車場整備についても質問をした。
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泉武弘氏(行財政改革クラブ)は、南部振興の楠銀アーケード撤去について「設置者の責任について市はどう考えているのか」と質問。籠田課長は「元々の所有者が解散しており、引き継いだ通り会に責任があると思うが、機能していない。支柱の腐食、天井の落下の恐れなど危険と判断した」と説明。
泉氏は、他の商店街について「地元と協議をして今回のようなことにならないことが大切。ゆめタウンの協力は必要だと思う。地元とゆめタウンを結ぶ行政の努力が必要では」と指摘。
長野恭紘別府市長は「基本的には、自分たちで責任をとってもらうのが根本。しかし、一定程度の基準をつくりながら、前向きに一緒になってやっていける意欲や展望が開けたという前提条件がある。大型店も地域資源と認めざるを得ず、地域への貢献への意思表示はされている」などと述べた。
7日は、本会議を休会し、上程中の議案のうち決算以外の議案について、3つの常任委員会を開いて委員会審査を行う。