別府市議会の令和5年第3回定例会は19日午後1時、一般質問を再開し、途中で休憩に入った森大輔氏(新たな別府を創る会)の質問から行い、小野和美氏(ビーワンべっぷ)が執行部の考えを質した。
地方創生の成果は
森 大輔氏(新たな別府を創る会)
森氏は、合計特殊出生率(15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもの)について、県下で一番低いことを指摘。「重く受け止めないといけない。具体的な対策は」と子育て支援について質問。
中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長が「3歳未満児の保育料は2子以降は無料、1子は制度として統一した助成があるのが望ましいと思っており、国などに要望していく」と答えた。
地方創生の成果についても質問。安部政信企画戦略部長が「開始前と令和3年を比べると、税収は他市よりも伸びている。また、観光客数では、いち早く回復したのは、施策の成果。意識調査では、肯定的な回答が多い。これまでの取り組みが評価されていると思う」と述べた。
森氏は、「子育て支援の充実、若者の移住・定住などを積極的にしなければ就労人口は減り続け、地域の元気がなくなる可能性がある」とし、レンガホールに設置された「トランジット」について「アーティストやクリエイターの移住・定住だけではなく、移住・定住の総合案内所に出来ないか」と質問。
高木智香文化国際課長が「1階には観光協会、2階にはビービズリンクがあり、様々な人が集い交流できる場所。移住・定住への興味喚起を促す、新たな拠点となっていくと思う」と答えた。
他にも、ビービスリンクの現状などについても質問した。
夜間保育へ取り組みは
小野和美氏(ビーワンべっぷ)
小野氏は、夜間保育園について、別府市の現状について質問。
中西郁夫こども部次長兼子育て支援課長が「夜間、就業などで家庭で保育を受けられない子どもの保育をする施設。県の認可受けて運営され、県内にはなく、認可外保育園が夜間保育などを担っている。認可外保育園は、予約制で24時間1カ所、午前2時までが1カ所。平成13年から独自に運営費の助成をし、夜間の場合は上乗せしている」と説明。
小野氏は「夜間保育が増えないのは、子どもの心身の発達によってよくないという認識が社会一般にあるのではと思う。また、親が子どもを育てるのが当たり前との偏見があるのではと思う。施設側の人材確保や安全面などもあると思う。多様な働き方ができる寛容な社会づくりが大切だと思う。夜間保育の必要性は」と質問。
中西次長は「問い合わせに認可外を紹介するケースがあり、一定のニーズはあると思う。働き方に少なからず影響していると思う。寄り添ったサービスを提供できるようにしていきたい」と述べた。
病児・病後児保育施設について「いざという時の親子の安全につながる場所」とし、現状を質問。
中西次長が「市内は2カ所で、1カ所は6月に開設し、もう1カ所は11月予定。予約システムを導入し、ネットで24時間手続きが行え、利便性が向上している。コロナが5類になったことから、利用者は増加傾向にある」と説明した。