別府市青色申告会(衛藤富喜雄会長)は令和5年度定期総会を13日午前10時30分、別府商工会議所3階会議室で開催した。
開会にあたり衛藤会長は「会員事業者がアフターコロナにおいて経営活力を取り戻せるよう経営支援事業を中核として、税制改正運動など税務関連事業の推進に取り組んでいきます」とあいさつした衛藤会長を議長に議事に入り、昨年度の事業、決算、監査を報告し、拍手で承認された。
今年度の基本方針は、小規模事業者を取り巻く経営環境は、長期にわたる新型コロナウイルス感染症の流行や原油・原材料価格の高騰、部材調達難、人材不足といった制約もある中で引き続き厳しい状況にある。このような中、会員事業者が安定した事業の継続ができるよう、「経営支援」「税制改正運動」を積極的に取り組み、さらに地域社会から求められる組織運営と質の向上を目指し事業を実施する。
主要事業は▽経営改善に結び付く会員支援▽会勢拡大のための取り組み▽税制改正要望への取り組み▽広報誌・資料の配付―とし、令和5年度の事業計画、予算を計上し、承認された。
役員改選(任期2年)で、衛藤会長、岩永忠敬、江川幸弘両副会長、理事に加藤順次氏、堀勇司氏、友永義雄氏、監事に国実大治氏、吉村正敏氏がそれぞれ再任した。
来賓の吉原敦別府税務署個人課税第一部門統括国税調査官(署長代理)が「会の発足以来、税知識の普及に尽力されてきました。10月から『インボイス制度』が始まります。国税当局としましては、事業者の皆さんが滞りなく制度への準備対応を進め、周知広報を始めとした取り組みを強化していくことが重要と考えています。同会を始め関係民間団体の皆さんと緊密な連携は必要不可欠だと考えています」。
嵜山智成南九州税理士会別府支部長は「地域企業の繁栄と地域経済の発展のため、平素より多岐にわたるご尽力をされていることに深い敬意を表します。青色申告は、申告納税制度の根幹を為すものであり、青色申告を通じて経営の実態を把握し経営の指針をすることは中小企業者の健全な安定に寄与するものだと思います」とそれぞれあいさつし、総会を終了した。