市民と議会との対話集会始まる

大学生と別府観光の
あり方について意見交換をした

 別府市議会は、令和5年度「市民と議会との対話集会」を5日午後2時40分、別府大学で国際経営学部の学生と行った。3年生約40人が参加。対話集会は、常任委員会と広報公聴委員会の4つの委員会ごとに実施予定で、初回となる今回は、観光建設水道委員会(穴井宏二委員長、8人)が担当した。
 加藤信康議長が「市議会は、こういう形でいろんな人と意見交換をすることで、議員活動の一環としている。別府は温泉があって、人がいっぱい集まるところで、市外から移り住む人が多い。ずっと別府にいると、良い所が見えなくなる。若い人や市外から来た人の思いが大事になる。来年、別府市制は100周年を迎えますが、これからの100年を支えてもらう若い人の声をしっかりと政治に伝えていきたいという思いもある。キタンのないご意見をいただきたい」とあいさつ。
 髙木正史別府大学国際経営学部長が「別府大学の教育上の特徴は、地元と密着した教育をするところにある。生きた学問を身に着けることが出来ていると思う。今回、さらに学びが進むと思う。観光を学んでいる学生に参加してもらっている。政治に関して距離を感じている学生が多いと思う。接することは少ないと思うので、ありがたい機会をいただいた」と述べた。
 森大輔氏が議会の仕組みについて説明。3つの班に分かれて、「別府観観光のあり方について」をテーマに意見交換をした。
 市議が別府観光の現状などを説明。学生からは「観光施設が少ない」「全国的に別府が有名なのか分からない」「いい所だが、移動手段がない」「フェイスブックやラインは登録しないと見ないので、若者向けではない」「体験中心の観光が需要があるのでは」「温泉施設に入りづらい」などの意見が出た。
 また、市議から「何故、みんな湯布院に行くのか」と質問があり、学生は「インスタ映えする所が多い」「食べ歩きができる」などの意見が出た。
 最後に、穴井委員長が「短時間でしたが、若い世代となかなか意見交換が出来なかったので、ありがとう。貴重な意見として、別府観光発展のために尽力したい」と締めくくった。
 議員と対話した小川雄大さん(21)は「普段、議員さんと話をする機会がないので、貴重な体験が出来ました。自分の意見に対して、ちゃんと答えてもらい、発言して良かったと思う。市議が今までよりも身近に感じ、別府観光にも興味が持てました。別府は温泉は有名だけど、それ以外にない。市内で回れる所が少ないと思っていたので、別府を選ぶような目的があればもっと賑わうと思うということを伝えたかった」と話した。