別府市立中部中学校(佐藤裕一校長)の3年生168人は別府学の総合的な学習の時間として「別府に貢献!地域とつながるボランティア活動」を5日午後1時から3時間、市内各所で実施した。
同校は地域の「先生」によるドリームスクールを教育課程に位置付けて実施しており、教育目標の「夢を持ち自ら学び続ける生徒の育成」を実現するための方法の一つとしている。3年生は別府学の総合的な学習の時間の取り組みとして「ふるさと別府のためにできる地域貢献」として、1学期にアンケートを行い15のボランティア活動が提案された。その後、6つのボランティアに絞り込み、同日、活動した。3年生は、2年生のときから毎週金曜日にボランティアをしており、地域の清掃活動やグラウンドスタンドの補修などをしている。
同中学校東側交差点にある学校表示文字塗り替え作業を、男女13人の生徒が行った。前回は7年前に教諭らが行っており、生徒が行うのは記録にないという。
以前からある文字を丁寧にハケなどである程度落とし、届かない場所のものについては安全に配慮しながら脚立を使って行った。明るい黄色のペンキを使って、以前の文字の上から見やすいように塗っていった。
学年主任の大野寛章教諭は「これまでは活動できる生徒がボランティアをしていたが、全員に活動してもらいたいと思っていました。ここを通るときに『自分たちが頑張って塗り替えた』と胸をはってほしい」。
今回の塗り替え作業のリーダーを務めた庄快斗さん(15)は「文字が薄れてきていて、何年かごとに塗り替えていることを聞いていた。いろんな人が見るもので、これから残るものなので丁寧にミスなく行えればと思った」とそれぞれ話した。
同校のそのほかのボランティアグループと活動は、次のとおり。
▽校内環境=上下足ラインペイント▽地域清掃=餅ケ浜海岸・境川河川敷・JR別府駅周辺・南立石公園▽保育園との交流=餅ケ浜保育園・境川保育園・やまびこ保育園▽小学生への学習支援=境川小学校・別府中央小学校▽朗読・紙芝居=中部中で朗読録音・別大付属幼稚園での読み聞かせ▽交通安全=同中東側交差点付近で手作りお守りの配付