「別府八湯市営の湯めぐり」発売

ふるさと納税の返礼品として共同
開発したオリジナル入浴剤を発売

 別府市はこのほど、観光土産品総合卸売業の有限会社岩見商事(多田昭文代表取締役、西野口町)と温泉分析をもとにしたオリジナル入浴剤「別府八湯市営の湯めぐり」を共同開発し、ふるさと納税の返礼品に加えた。
 別府市の令和4年度のふるさと納税の寄付金額は約8億円だったが、新型コロナの影響もあり、宿泊券を中心とした体験型商品の寄付額が減少した。一方で、巣ごもり需要の拡大により、入浴剤への寄付金額が急増。令和3年は約1100万円だったのが、4年度は約2600万円に。このため、市内事業者と連携した返礼品の開発とそれを新たな別府土産品として展開できないかと考えていた。
 岩見商事は、ふるさと納税のパートナー事業者でもあり、以前から様々な入浴剤を出品していたが、別府八湯の入浴剤を企画したが、多種多様な温泉があり、開発に苦労していたことから、連携することになった。これまでも、別府温泉の入浴剤はあったが、八湯ごとの特色あるものは初めて。
 市が温泉名リストと温泉分析書を提供し、専門家の指導の下、泉質や香り、色などを出来るだけ本物のイメージ付けられるように工夫した。温泉や源泉そのものを再現したものではないが、旅の思い出として、楽しんでもらえるようにした。
 入浴剤は、浜脇の湯(浜脇)、竹瓦の湯(別府)、浜田の湯(亀川)、柴石の湯(柴石)、むし湯(鉄輪)、鶴寿の湯(明礬)、堀田の湯(堀田)、やくしの湯(観海寺)の8種類。別府市のふるさと納税サイトで1箱に入ったギフト商品として6千円で出品している。
 また、市内のお土産品販売店や市営の公共施設では、1袋220円(税込)で販売している。
 他にも、株式会社ビームスと8年目の取り組みとして、デジタルガイド「ニュー・ベップシティ・ガイド」を発信し、連動したふるさと納税返礼品も開発した。