日田RCが創立60周年記念式典開く

日田RC創立60周年記念式典

 水郷日田は度重なる大水害やコロナ禍を乗り越え、観光、農林水産事業の復興アクションが盛んに行われている。日田祇園祭の斎行も4年ぶりの開催。水郷の経済波及効果の一助を手伝って、当地の社会奉仕団体として親しまれる、日田ロータリークラブ(北郷太門会長)の創立60周年記念式典が盛大に挙行された。出席者はRI第2720地区(大分・熊本両県)の別府市内4RCをはじめ地区内74クラブから総勢400人近い登録を得た。
 祝賀会は日田市日ノ出町のマリエールオークパイン日田で行われ、22日午後4時の点鐘で開幕。国歌「君が代」と姉妹クラブの中華民国嘉義玉山RCから曾錦堂会長ら5人が来訪したことから、中華民国国歌「三民主義歌」をそれぞれ斉唱。
 このあと開会あいさつに立った北郷日田RC会長は「当クラブ60周年の節目に、待望していた膳所和彦会友を地区ガバナーに輩出、また来賓の椋野美智子日田市長を訪問した際『私の父(日田RC創立会員)もクラブに入っておりました』と聞き驚きました。また日田中津道路の工事を見ながらスポンサークラブの中津RCを訪問、RI会長を務められた向笠廣次氏をはじめ60年前、当クラブ創立のためにご尽力いただいた中津クラブの熱意を改めて想い巡らせました。近年、▽コロナワクチン接種会場の整備▽子ども食堂の運営協力▽ウクライナ避難者の生活支援――などに取り組んでいます。今後も地域社会への貢献と福祉向上に努めていきます」とあいさつ。
 次いで、織田莊太郎式典実行委員長があいさつ。来賓として椋野美智子日田市長、膳所和彦地区ガバナー(日田RC所属)、曾・嘉義玉山RC会長らが来賓祝辞。
 県内初の女性市長として知られる椋野日田市長は「貴クラブは献血事業はじめ、子ども食堂、職業訓練校への支援、ポリオ根絶への取り組みなど、様々な社会貢献活動を積極的にご尽力いただいており、この度は災害用の物資を寄贈いただき、市民を代表して感謝申し上げます」と謝辞をのべ、市が課題として受け止めている人口減少対策を掲げ、「ロータリーが提唱する『奉仕の精神』に基づく諸活動はまちづくりの推進力として大いに期待しています。益々のご発展と会員皆様のご活躍を祈念します」と結んだ。
 さらに来賓として出席した膳所ガバナーは「1964年3月14日に創設され、還暦を迎えました。北郷会長テーマの『温故前進』はRI会長が提唱する方向性に合致する魅力あるテーマ。今後も地区を牽引するクラブとして益々のご活躍を」と、祝いの言葉。また、スポンサークラブ中津RCから細川唯会長、台湾の曾会長らが祝辞。
 日田RCは記念事業として避難所用ベット80台、同パーテーション4台、ウクライナ避難者支援金を贈った。加えて、来年5月17日日田市内各地で盛大に開催予定の「RI第2720地区大会in日田」をPR、ロータリアンの積極参加を呼びかけた。記念式典はこのあと祝宴の部に移った。