別府子ども福祉塾が60回目に

コロナ禍での休塾を経て
再開した別府子ども福祉塾

 別府子ども福祉塾(徳田宣子座長)は、23日午後6時半、市役所で第60回別府子ども福祉塾を開催。新型コロナの影響で休塾が続いていた。約40人が参加。
 同塾は、別府市要保護児童対策地域実務者ネットワーク会議メンバーで構成されている。実務者同士が顔を合わせ、実際の事例をもとに研究等を行っている。
 徳田座長(弁護士)が「新型コロナにより、人とのつながりが希薄になっていましたが、アフターコロナでどういう形で人とつなげるか、皆さんと一緒に考えていきたい」とあいさつ。
 事例発表が行われ、事例をもとにしたワークショップもあった。その後高橋信二児童養護施設光の園総主任によるミニ講座が行われた。米国のポール・バイスティックが考案した「バイスティック7原則」に沿って、個別化や受容、秘密保持、自己決定などについて話した。「個別化では、カテゴライズやラベリングをしないとされているが、経験が多くなるにつれて、カテゴライズに陥りやすくなる。善悪の判断をしないで理解に努める。一般的な価値基準で判断をしない。そうなんだね、という態度が重要」などと話した。
 最後に、松永忠・光の園統括施設長が「子どもを真ん中にして情報を共有できないと、守ることが出来なかったケースが出てくる。一人ひとり、1機関だけでは微力だが、力を合わせることで大きな力になることを願っている」と総括した。