令和5年度「別府市の教育を語る懇談会」が10月31日午後3時、市役所で開催された。約100人が参加。
河野三教教育講話会長が「学校、家庭、地域がそれぞれ果たすべき役割を語り、行動すること。いろんな意見を出してもらい、これからの教育を一緒に考えたい」。寺岡悌二教育長は「すべては子どもたちのためにを胸に置いて、徹底して子どもたちのために尽くしてもらっています。子どもたちをもっと大事にすることを具体化する会になればと思う」とそれぞれあいさつ。
長野恭紘別府市長が「別府っ子の夢、笑顔そして未来に向けて」と題して講話した。長野市長は「教育の目的は、1人で自立することだと思う。子どもによってゴールは違うと思う。どう手伝いが出来るか。歩幅に合わせて、焦らずに、子どもたちが最終的にゴールにたどり着くことが大人の役割。空調なんかは贅沢だと多くの人に言われました。学ぶ環境づくりは、甘えではなく、必須。ハードはお金をかければできるので、かけてきた自負もある」と話した。
また、子どもが親の休みに合わせて欠席扱いにならずに旅行ができる「たびスタ」について「旅も貴重な経験で学習だと思う。市民の9割がサービス業ということは、皆さんが休みの時に働くことになる。家族との時間がなくなり、旅行にも行けなくなる。子どもたちが負い目なく、3日ぐらいまでなら学習もICTを活用しながらカバーできる。働き方の改革が進んで、休みが自由になったり、働く場所がどこでもよくなっている。学校も多様に変化していくべき」とした。また、財政や観光の考え方などについても話した。
引き続き、「地域に学び、地域で育み、地域を創る教育実現のために~地域、保護者、学校に求められていること・できること~」をテーマに、グループ協議を行った。各グループでは「子どもたちは、心にいろいろなものを抱えている。学校と保護者だけでは足りない部分が出てくる。地域の人が大きな仕事をしてくれると思う」「コロナで失われたものを、どの規模で復活させるのか。接点が大事」「ひとまもり・まちまもり協議会との連携が大事」「同じ別府に住む子どもたちをみんなで救い、育てていくことが大事」などの意見が出た。