内竈堂面棚田を守る会(恒松恵典会長)は「同会文化祭」を1日午前10時30分、内竈地区公民館グラウンドで開催し、多くの人で賑わった。
最初に、ひめやま幼稚園児らが登場して「実りの秋」を歌い、ダンス「獅子舞―SHISHIMAI―」を披露した。保護者は写真や動画を撮影し、来場者からは手拍子を打った。
開会式典で主催者の恒松会長が「私の好きな合い言葉は『誰のため、皆さんのため』です。素晴らしい文化祭を迎えられましたけれども、私一人の力ではなく、棚田を守る会として皆さんにお手伝いしてもらいました。今年稲刈りをしたのは、ひめやま幼稚園、亀川小学校、ひらた保育園、餅ケ浜保育園の合計250人。300人の食育をしたいと思っており、そうすれば日本一の棚田になると思います」とあいさつ。
感謝状贈呈があり、恒松会長が書いてオリジナルのドライフラワーアレンジメントをした世界にひとつしかない感謝状が同氏から恒松定美さん(内竈福寿会の実務に尽力)、佐藤純治さん(内竈公民館のグラウンドの整備に尽力)、遠藤髙幸さん(イノシシやシカなどを捕獲し内竈堂面の田畑を守る)、佐藤辰夫さん(同)の4人に贈られた。
続いて来賓を代表して加藤信康別府市議会議長、嶋真由美さん(嶋幸一県議代理)、溝部仁・別府溝部学園理事長がそれぞれあいさつ。続いて来賓の寺岡悌二教育長、泉武弘市議らが紹介された。
終了後、別府溝部学園高校食物科が調理した内竈の米と別府湾のちりめんを使ったじゃこ飯、内竈の野菜を使った豚汁が250食分が振舞われた。食べた参加者は「美味しい」「作った高校生の愛情が伝わってくる」「まさに地産地消」と話した。同校看護科の生徒が「血圧測定」を行った。
ステージでは、日本舞踊花柳流笹丸会会主の花柳笹丸が日舞を披露した。生け花、神楽、フラダンス、変面ショーもあり、大いに盛り上がった。
また会場には堂面棚田での活動内容の写真なども展示されており、来場者は興味深そうに見ていた。
袋詰めしたつきたての餅をひめやま幼稚園児が来場者に販売したり、アメ玉を配るなどした。