鉄輪温泉から「アート(芸術・美術)・イート(食べる)・リトリート(数日間住み慣れた土地を離れて、仕事や人間関係で疲れた心や体を癒す過ごし方)」を発信するKannawaCollege(カンナワ・カレッジ)の鉄輪スケッチ大会実行委員会は11、12日、第9回鉄輪スケッチ大会を開催した。別府市、別府市教委が後援。
スケッチ大会はスケッチの部、写真の部を開催。令和2~4年は写真の部を行っていなかったが、来年10回目の節目を迎えることから、今年は同部を復活させた。
11日のスケッチ・写真の部は、2部合わせて国内外から約20人が参加。今回は入賞者の作品12点を来年のカレンダーにすることを決めている。また立命館アジア太平洋大学(APU)の学生にも鉄輪を知ってもらう機会になるとしたAPU入学部副部長兼サスティナビリティ観光学部准教授の延勝晧(ヨン・スンホ)博士は同実行委員会に手伝いたい旨を申し出たところ、委員会が「鉄輪を文化の町にしたい」という思いから快諾し、今回のコラボとなった。そろいの法被を着た同ゼミの学生4人が受付などの手伝いをした後、12日に行う街歩きのための下調べに出発した。また大会参加者としてAPUの留学生らも参加して国際色豊かなものになった。一遍上人像の前で真剣に絵を描いていた小学4年生の女児は「学校からプリントをもらって、絵を描くのが好きで参加を決めました。カレンダーになったら嬉しい」と話した。参加者は地獄蒸しのおやつもあり、鉄輪の味を楽しみながら、絵を描いたり、写真を撮っていた。講評・表彰が熱の湯公民館で行われた。
12日は地獄蒸し工房鉄輪広場でスケッチ・ぬり絵・写真の3部を開催。APUの学生10人によるボランティアガイド付き街歩きも実施され、学生は前日の勉強の成果を発揮した。
林津也子実行委員長は「来年は10回目の節目を迎えるので、今回は写真の部を復活させました。APUの学生が鉄輪を訪れて知ってもらえることが嬉しい。次回は規模を大きくした大会にしたい」と話した。