別府市は、令和6年度と7年度にかけて、現在14園ある幼稚園を半分の7園とする「就学前教育・保育ビジョン」の素案について、保護者などから不安の声が多く寄せられたことから、不安を解消するための時間が必要と判断し、閉園の予定を1年先延ばしする方針を明らかにした。
これまで、9月22日から説明会を8回開き、パブリックコメントも募集した。
説明会には176人が参加。幼保小連携体制の確立や閉園した場合の通園の安全確保、認定こども園の推進、保育所等の受け入れ枠の確保といった5歳児の受け入れの確保などの取り組みを具体化し、不安解消を図りたい考え。
当初、令和6年度末にべっぷ、大平山、南の3園を、令和7年度末に南立石、緑丘、春木川、亀川の4園を閉園する予定としていた。
見直し案では、それぞれ1年先延ばし。境川と朝日で行う2年保育開始時期も令和8年度から9年度に延期、認定こども園数目標値を令和7年度3園以上とする案を示している。上人幼稚園の預かり保育は、予定通り令和7年度から行う。
こども部では「今回のビジョンはあくまでも素案。見直しも案であり、正式決定ではない」としながも「多くの不安の声に対して、不安解消に努めていきたい」とした。