現代プロダクション上映会

　現代ぷろだくしょん（本社、東京都新宿区）は女優の常盤貴子氏が主演、山田火砂子氏が監督の映画「われ弱ければ　矢嶋楫子伝」「筆子その愛　天使のピアノ」の上映会を１２月２日、別府ブルーバード劇場３階ホールで開催した。
　今上映会は２作３回行い、１・３回目は「われ弱ければ　矢嶋楫子伝」、２回目は「筆子その愛　天使のピアノ」。いずれも主演の常盤貴子さん、監督の山田火砂子さん、音楽監督・主題歌の朱花さんの３人が舞台あいさつをした。
　３回目は上映前の舞台あいさつに３人が登壇。観客から大きな拍手が。
　山田監督が「主人公の矢嶋楫子さんは教育者として素晴らしい行いをしました。原作者の三浦綾子さんは『矢嶋さんをもっと早く知っていれば人生が変わっていた』とも言っています。元々、三浦さんは若いとき、教員で戦後に戦前・戦中の軍国教育を振り返り教員を辞めたと言います。矢嶋さんの言葉の中で一番素晴らしいのは『件婚して、子どもを産んで、４０過ぎて、５０過ぎて、楽をしようと考えなさんな。これから勉強ができる』です」。
　主演の常盤さんは「素敵な映画館で『楫子』さんの映画を見ていただけることは嬉しいです。監督の作品に出させていただくときは『こんな方がいらしたんだ』『知らなかったことが恥ずかしい』と思うぐらい。教科書に載ってもおかしくない人を、監督は探し私たちに教えてくれます。楫子さんを多くの方に知ってもらうきっかけになる映画だと思います」。
　音楽と主題歌担当の朱花さんは「地元の別府で映画を上映させていただき、山田監督と常盤さんとご一緒できることが嬉しく思います」とそれぞれ話した。
　舞台あいさつ後、ロビーで山田監督は「最近の映画はカット割りが多い。私はカメラを１点に据えて撮るから、俳優さんは実力のある人を選んでいるよ」と言い、常盤さんが「本当に緊張感のある現場でした」と微笑みながら話した。