「にこにこサニー隊」が県教育奨励賞

PTA活動に地域も後押しして
一緒に子どもたちを見守っている
関係者が出席して、
長野市長に受賞を報告した

 子どもたちの登下校の安全を見守っている、別府市立山の手小学校PTA(中村悟会長)の活動「にこにこサニー隊」が、大分県教育奨励賞を受賞。18日午後1時半、長野恭紘別府市長に報告をした。
 教育奨励賞は、学校現場の第一線で成果をあげている教職員や児童生徒、地域の活動などを行う個人や団体に贈られる。別府市からは、にこにこサニー隊と県立別府鶴見丘高校文化部(吹奏楽部、筝曲部、書道部、放送部)が受賞した。
 「にこにこサニー隊」は、旧西小学校の校区内で「にこしんパトロール隊」が発足したのがはじまり。その後、旧青山小学校区でも「サニー隊」が発足し、それぞれ活動をしてきた。西小と青山小が統合され、山の手小学校になったことから2つの隊も1つになった。現在は、PTAで月3回、うち1回は地域の自治会や民生委員児童委員らも参加して子どもたちの登下校を見守っている。
 校区内で活動する「山の手ひとまもり・まちまもり協議会」(平石栄二会長)も活動をバックアップ。コロナ禍の2022年2月には、子どもたちを交差点で安全に誘導する指導旗をPTAに贈り、感染予防のため旗を使いまわさないようにした。
 登校指導の様子を取材すると、幅広い範囲で、通学路に保護者と地域の人が立って、登校する児童生徒に「おはよう」と声をかける。子どもたちも元気に「おはようございます」とあいさつを返す姿が見られた。また、地域に貢献したいと畑病院のスタッフも2カ所でボランティア参加。地域の人は「子どもたちとあいさつをすることで、今日は元気かなとか様子が分かる」と話す。一方で「働き方改革で教職の参加が少なくなった。仕方がないが、情報交換の場でもあっただけに残念」との声も。
 中村会長は「子どもは地域で見守ることが大事だと思います。PTAの活動に地域の人が全面的に協力してくれているので、活動ができており、評価されたことは、本当にうれしいです。企業の人も一緒になって子どもたちを見守る風土がつくれたらいいなと思っています」と話した。
 平石市自治委員会西地区支部長、緑川稔同青山地区支部長、民生委員児童委員の花木淳子さん(青山地区)と清岡孝子さん(西地区)中村PTA会長、武内賢二PTA副会長、小林敬治山の手長学校長が出席し、長野市長に受賞を報告した。