紅屋(別府市東荘園)は、上野口の井上ビル前に県下初の「ひんやり和菓子」の自動販売機を設置した。200万円かかったが、地場企業を支援する県の経営革新補助金90万円がついた。
神屋信博社長(53)によると、入りにくいイメージがある和菓子店を身近かなものにできないかと、コロナ禍前から自販機を考えていた。県補助金が決まって計画は具体化した。場所は別府翔青高校のすぐ前で、10月に設置。10種類ある冷菓はいずれも200円以下で、メイン商品の「くずバー」(170円)をはじめラムネバー、抹茶つぶあん、どら焼き、カフェ大福が並び、高校生や紅屋ファンが買い求める。
今年は暖冬傾向で12月に入っても暖かったことから、思った以上の売り上げがある。売り上げと在庫はスマートフォンで管理でき、日に1、2回、料金回収と商品補充に行く。
神屋社長は「自販機なら、うちの商品を買いやすいと思う。温かなこたつの中で紅屋の冷菓を味わってほしい」と話す。