日出町真那井八代港にある夫婦岩「金輪島(かなわじま)」に23日、2014年以来、9年ぶりに大しめ縄が張られた。「八代区金輪島にしめ縄をかける会」(佐藤隆信会長)が主催した。
1995年に同じく夫婦岩に大しめ縄をかけている、佐伯市上浦の豊後二見ケ浦に大しめ縄の張り方などを学び、金輪島で大しめ縄をかけた。毎年、地域住民を中心に張り替えを行っていたが、高齢者や背面にあるい岩場が壊れかけるなど作業が困難となり、張り替えは中止されていた。
今年は、新型コロナも落ち着いてきたことから、有志が立ち上がり、再び金輪島に大しめ縄を張り替えることになった。ボランティアを募り、3本の縄を組み合わせて1本に。太い部分で直径は、約40㌢。3日間で延べ100人が参加した。
通常、金輪島は海の中にあるため、引き潮のタイミングで実施。午前8時半から作業を開始。息を合わせながら、ゆっくりと2つの岩の間に渡した。
佐藤会長は「経験があったのは、私を含めて3人しかいなかった。無事、張り替えることができて、良かった。長年実施していなかったので、滑車などの整備をすることから始めた。以前のように、多くのひとに訪れてほしい」と話した。