鶴見・南立石・東山ひと・まちが勉強会

VRゴーグルをつけて
認知症の当事者や家族を体験

 鶴見・南立石・東山ひとまもり・まちまもり協議会(松宮健太郎会長)はこのほど、ホテル別府パストラルで、認知症勉強会を開催した。約50人が参加。
 同協議会は多くの地域住民の出会いの場を創出することで、認知症や生活習慣病を予防しようと、令和4年度から「お出かけ支援事業」を展開。地域内に座って話が出来るベンチを設置している。今回は住み慣れた地域で安心して過ごせるように、認知症の正しい知識を身につけてもらうのが目的。
 はじめに、ゴーグルをつけて、VRでリアル体験。講師はシルバーウッドの大野彩子さんがリモートで務めた。VRでは、当事者となって、家族との接し方を体験。優しく接してくれる家族と怒ったりと厳しい対応の家族の2つを体験した。自分で体験することで当事者への接し方について、考えるきっかけとなった。また、家族の立場も体験した。参加者は、両方の立場を疑似体験することで、認知症への理解を深めた様子だった。
 また、向井病院大分県認知症疾患医療センターの樺島治精神保健福祉士が「認知症予防術」と題して講話。脳の細胞は、20歳頃をピークに減少をはじめるといわれていることから、脳を活性化させることで、今まで使っていなかった脳細胞を活用し、働きを維持することができるとして、活性術を伝授した。
 さらに、別府市健康推進課の御手洗幸子管理栄養士が、市内のお弁当屋とタッグを組んで取り組んでいる「健幸弁当」について紹介した。