別府温泉杉乃井ホテル(鞍馬達也総支配人)は18日から31日まで、ビュッフェレストラン「シーダパレス」と「テラス&ダイニングSORA」で、農林水産省が認定する「日本の棚田百選」に選ばれている内成棚田で栽培した棚田米を提供している。
杉乃井ホテルは、地域共創の取り組みをしており、担当者が内成で田植えや稲刈りに参加。棚田は美しい景観だけではなく、防災面などの多面的な機能を持っているが、機械が入れないことから作業が大変なことや、農家の高齢化、後継者不足など様々な課題を抱えている。棚田の魅力や棚田米の美味しさを多くの人に知ってもらおうと、提供を決めた。
白米だけではなく、チャーハンや寿司、鰻丼、お茶漬けのお米としても利用し、幅広い人に楽しんでもらえるようにした。
園田喜久男内成自治会長は「内成は寒暖差が大きく、水が良いので、甘いお米が育つのが特徴。現在は60軒ほどが作っていますが、維持が難しくなっていて遊休地も増えている。今回のようなことは、農家にとってもありがたいこと」と話した。
SORAは宿泊客のみ利用可能だが、シーダパレスは事前予約をすれば日帰り客も利用が出来る。