新図書館等の新築工事起工式

起工式で苅初の儀を行う長野市長

 別府市新図書館等複合施設の新築工事の起工式が22日午前11時から、別府公園文化ゾーンで行われた。
 建物は、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造の3階建て。延べ床面積は、約5018平方㍍。公園の傾斜を利用した建物で、出会いと交流の居場所「アクティブコモンズ」、学びを深め成長を支える「ラーニングコモンズ」、多様性と自発的な活動を創りだす場所「クリエイティブコモンズ」の3つのコモンズ(誰もが自由に利用できる共通地)で構成されている。図書館、多目的ホール・スタジオ、地域・郷土資料館。一般開架、児童スペース、公開書庫、保存・保管のための書庫、移動図書や団体貸出用など収容冊数は、最大約32万冊。
 図書館は、これまでコロナ禍で開館の延期、物価高騰などの影響で工事の入札が不落札になるなどを乗り越え、着工となった。供用開始は、令和8年3月を予定している。設計・監理は株式会社佐藤総合計画、施工は奥村・幸建設工事共同企業体、大分電設・別電工業建設工事共同企業体、小俣・ツー・バイ・ツー建設工事共同企業体。
 朝見八幡神社により神事が執り行われ、長野恭紘別府市長が苅初の儀、上田俊三佐藤総合計画執行役員九州オフィス代表が斎鋤の儀、林裕之㈱奥村組常務執行役員九州支店長が杭打の儀を行った。また、関係者が玉串を奉てんし、工事中の無事故を祈願した。
 神事終了後、長野市長は「いよいよ、別府市100年の悲願である新図書館の起工式を迎えました。これまでオープンプラットフォーム会議などを開き、広く市民の皆さんに参画してもらい、ご意見をいただきながら進めることが出来ました。皆さんの強い思いで、別府の未来を創る知の拠点となります。工事では安全に、持てる技術をつかい完成させていただきたい」とあいさつ。
 来賓の加藤信康市議会議長は「多くの人の心を豊かにし、次の世代にふるさと別府を伝える拠点となることを期待します」。上田作用総合計画執行役員は「コモンズを並列配置して、市民の交流を促進させられると考えました。別府ならではのライブラリーパークにしたい」。林・奥村組常務も「全ての人の居場所となると思います。期待に添えるよう、あらゆる技術と熱意を持って立派な建物を完成させます」とそれぞれ述べた。