別府大学・別府大学短期大学部(友永植学長)と別府商工会議所(西謙二会頭)は「インターンシップに関する協定」を23日午後2時30分、同大学で締結した。
現在のインターンシップは、多くの企業が1日や説明会のような単発が多いため、学生は企業の深堀りが難しく、就業意欲の醸成に至らなかったケースが多い。学生が就業に必要な知識・技能・意欲を吸収し、職業観の育成や自ら進路を選択する自立心を育むため、別府大学は特別冊子を作製し、現在、各企業・団体に説明をしている。その中で、インターンシップの実施内容・実施機関などを大学・企業などで協議しながらプログラムを作成していくことに理解共有する企業団体と協定書を締結していく。
今回は、別府大学は別府商工会議所と正式に協定を締結することで、今まで以上に学生が地域の課題解決や会議所会員のためになる企画提案などの実務を経験することで、その後の就業意識の高揚、社会に適応・活躍するためのキャリア形成を育む機会になる。
締結式には、別府大学は友永学長、西村靖史文学部学部長、木村靖浩食物栄養科学部学部長、髙木正史国際経営学部学部長、是永逸郎学長補佐(就職担当)、宇野世史也大学事務局長、安倍武司短大事務局長の7人、別府商工会議所の西会頭、倉原浩志専務理事、西原真太郎事務局長の3人が出席した。
友永学長と西会頭が協定書に調印した。
西会頭が「別府大学は一番誇れる地元の大学。本日協定締結したことが一番大事なことだと思います。別府は観光都市であることを、コロナによって市民が分かったことだと思います。別府商工会議所は2200の会員がおり、別府一の経済団体。本日締結したことを第一歩として、今まで以上に協力していきたいと思います」。
友永学長は「日本においては離職率が15%と言われています。2009年のリーマンショックのときが16・4%、2019年が15・4%に追いつくようになっている。大学を巣立つ学生、学生を受け入れていただいている企業にとっても、好ましい状況ではありません。インターンシップを授業の中に取り入れています。このたびは、同大学の取り組みを理解していただいたことは学生にとってはありがたいこと」とそれぞれあいさつした。
質疑応答の中で今後の具体的な取り組みを問われると、友永学長は「2月14日から5日間、別府商工会議所に学生が2人、インターンシップをします。インターンシップは仕事をしながら学生を指導しますので大変なところがありますが、5日間のインターンシップを受けていただいたことを嬉しく思います」と話した。
最後に出席者全員で記念撮影をした。