玄睦書道会(伊吹悦子会長)は恒例の新春懇談会を12日昼、大分のホテルで開催70人が出席した。今年も会員相互の融和親睦を目的に開かれた。今回の特別ゲストは佐藤樹一郎大分県知事。懇談会は全員の記念写真撮影でスタート。開会に次いで主催者として伊吹会長がステージに立ち、書道会理事の佐々木翠華さんが伊吹会長のあいさつを次のように代読した。「コロナ収束、明るい年になってもらいたいと思えば、能登半島地震や、羽田の飛行機事故。何という年になるのだろうと心配になりました。
玄睦は昨年県内外の各展で立派な成績を納めました。今年も皆さんが元気よく仲よく、勉強に励んでくれればと思っています。
今回はお忙しい中、大分県知事の佐藤様が御出席下さいました。県知事さんが出席されますのは初めてです。
皆さん希望をもって、目標に向かい今年も前進していきましょう」とあいさつ。次いで来賓祝辞では佐藤県知事がステージに立つと、会を代表して中尾春照副会長が花束を贈呈。サプライズプレゼントに少々テレ気味の佐藤知事は「書道の発展に精進される皆様に心より感謝申し上げます。ご案内状は毛筆で記され素晴らしさに感動しました。今年の大河ドラマは書道、和歌、漢詩が題材となり書道が改めて注目されています。去る一日の能登半島地震では大分県から人命救助をはじめ被災者救済のチームを急遽派遣しました。大分県も昨年は中津、日田、由布の各地で土砂崩れの被害に見舞われました。緊急派遣や被災事故など、貴重な経験、教訓として県土の強靭化に生かして参ります。
大分県はもとより日本全体の文化振興に貢献されている先生方、書の表現力は心を整えて筆を執り作品を仕立てる。文科省は書道を日本の文化遺産にと、登録をめざしております。玄睦書道会の発展を心より祈念申し上げます」とあいさつ。また来賓として書道材料を提供する西本昭一郎・西本皆文堂社長、宮川雅之・上海堂社長が紹介され、祝宴に。この日は日展に初入選した東敬子さんの祝賀会も合わせて行われ、各展入賞会員も改めて紹介された。宴ではかくし芸大会の余興などで盛り上がった。