令和5年度第49回地域組織活動指導者全国大会が15、16日に別府市のホテルサンバリーアネックスで開催された。
対面で開催されるのは、4年ぶり。こども家庭庁、全国地域活動連絡協議会、一般財団法人児童健全育成推進財団が主催。
全国地域活動連絡協議会は、母親クラブを中心に、「まちの子は みんなわが子」を合言葉に、子どもたちの健全育成を地域ぐるみでボランティア活動をしている組織の集まり。活動の全国的拡充発展を図ることや、指導力の向上、児童の健全育成の推進を目的に、大会を行っている。
開会式で、小野マリ子全国地域活動連絡協議会長が「コロナ禍を経て、やっと子どもたちと遊べるようになり、うれしいです。以前いただいた手紙に、悲しい時はシクシク(4×9)で36、うれしい時はハッハッ(8×8)で64、合わせて100。泣いて、笑って100歳になると書かれていました。100歳まで頑張ろうという元気をもらいました。皆さんも、頑張りましょう」。
鈴木一光児童健全育成推進財団理事長は「我々はこれまで、『こどもど真ん中』で活動をしてきました。せっかく生まれた子どもたちを誰1人取り残さないことを大前提に、働き続けていきたい」とそれぞれあいさつ。
来賓の、佐藤樹一郎大分県知事は「地域で子育てを行っている皆さんの重要性はますます高まっています」。開催地の長野恭紘別府市長も「子どものたちの才能の芽があらわれる瞬間があります。協力して居場所を作り、サポートし、才能の芽を育てることをやっていきたい」とそれぞれ述べた。
表彰式も行われ、個人の部8人、団体の部7団体が受賞。大分県からは、個人の部でうさ母親クラブの今永裕子さんが受賞した。受賞者を代表して、山口県の見初地域活動(母親クラブ)の桝冨清美さんが謝辞。
引き続き、山口正行こども家庭庁成育局成育環境課長が「『こどもまんなか社会』を目指して」と題して、行政説明。内田美智子助産師・思春期保健相談士が「奇跡のいのちをつなぐために」と題して記念講演を行った。
16日は、弥生母親クラブと鶴岡母親クラブが事例報告。佐藤敬子ナラティブコミュニケーション教育研究所長が「気持ちを受け取り、伝えるためのコミュニケーション~“きく”ことは“わかろうとする”こと~」と題して講演を行った。