昨年秋の叙勲で瑞宝単光章を受章した元別府市消防団第13分団長の荒金日出夫さん(77)=南立石本町=、元別府市消防団第3分団長の宍籠將雄さん(75)=楠町=、第41回危険業務従事者叙勲で瑞宝単光章を元別府市消防署第1中隊主幹兼亀川小隊長の石井修さん(73)=内竈=の3人が16日午前9時45分、長野恭紘別府市長を訪問した。
消防職・団員として永年勤続し、その功績が優秀で他の模範と認められた。
長野市長が「市民の安全安心を守っていただいたことが、広く皆さんに認められました。今後も別府市の安全安心に対して、後進の育成も含めてご指導をお願いします。この受章を契機にますますご活躍をいただきますよう心よりお祈りします」、濵﨑仁孝消防長がそれぞれ労った。
荒金さん(消防団歴52年5カ月)が「この度、このように素晴らしい章を受章することができましたことに、心より感謝申し上げます。この受章を機に、これまで培ってまいりました『防災に対する知識』を、これまで以上に市民や地域住民のために役立ててまいりますことをお誓い申し上げます」と代表謝辞を述べた。最後に記念撮影をした。
宍籠さん(消防団歴37年11カ月)は「健康であったからもらえたものと思います。次を担う人たちがついてきてくれて、家族が親身になって見守ってくれたことが大きい。今後は経験や知識を後進に伝えていきたい」。
石井さん(消防歴40年3カ月)は「大変光栄な章をいただきました。家族の支えが大きかったです。一番印象に残っているのは、はしご隊に所属していたときの病院での訓練。訓練前に現場を見るのですが、その際、事務員から病棟にはしご車が入らないかと言われた。筋ジストロフィーの子どもにはしご車を見せたいという思いからの頼みだった。一度は断ったが、当日に判断しますと返答。当日は近くで見せることができ、喜んでいた子どもたちの笑顔が忘れられない」とそれぞれ述べた。