別府での強化合宿を17日から行っている剣道カナダナショナルチーム(男子7人、女子7人で構成)が19日午後3時、別府市を表敬訪問した。
ナショナルチームの荒将博監督、安村良・男子コーチ、倉橋順子・女子コーチ、キム・クーニ男子主将、パク・ベティー女子主将が訪問。合宿を受け入れた岩本貴光別府大学・明豊高校剣道部総監督も同席。別府市から阿部万寿夫別府市副市長、大野高之いきいき健幸部長、豊田正順スポーツ推進課長が出迎えた。
7月にイタリアで開催される世界選手権に出場するため、日本で剣道の技術と心を磨いていきたいということで、大分県別府市を選んだ。
はじめに岩本別府大学・明豊高校剣道部総監督が「今回、別府市長をはじめ別府市民の方々、大分県の方々にご協力、多大なるご厚情をいただき、ありがとうございます。昨日から、別府大学と明豊高校で合同合宿を行っています。また大分県警機動隊との練習もあり、学びの深いものとなります。ここで学んだ技術をカナダに持ち帰り、前回は3位だったので今回は上積みを狙っています。別府に多くのファンを作り、剣道を通じて交流の場となれば」と今合宿について説明。
阿部副市長が「今回は別府大学や明豊高校の若手から、大分県警や剣道連盟の会員という剣道を愛する幅広い年齢の人たちと合同練習をするということで、カナダナショナルチームの皆さんも良い経験になると思います。日本の伝統武道の剣道をより深く追求していただいて、お互い有意義な合宿にしてください。トレーニングの疲れは別府温泉で癒して、別府観光も楽しんでください」とあいさつした。
出席者は歓談し、記念撮影をした。
荒監督は「6年前の大会では12年ぶりに3位、3年前はコロナで中止となりました。別府での合宿は6年前に来て以来、2回目。大学生、高校生、大分県警との練習をします。フットワークをよくするには、身体のコアなどが必要になります。技術面では差があるので、気迫や気持ちで負けないようにしています。遠間からのフットワークが大事」。
キム男子主将は「別府でトレーニングできることにワクワクしています。特に別府大学や明豊高校の強い選手とまみえることに大変期待しています。多くのことを学ぶのですが、技術力、集中力などのすべてを向上させたい。剣道ではいろいろなフットワークがあるので、合宿で多く習得したい。世界大会では、表彰台の一番高い場所に立つことが一番の目標です」。
パク女子主将は「昨日、トレーニングをしたのですが、大学と高校の皆さんの技術の高さ、剣道に対する熱心さや情熱に対してすごく心を動かされました。主将なのでチームワークをきっちり作り上げるか、みんなの情熱を絶やさないようにモチベーションを高く持っていくかに気を使っています。別府は食事がとても良いと聞いていたので、その食事でパワーを蓄えたい。頑張って優勝をめざす」とそれぞれ話した。