別府警察署(後藤久典署長)は「道路凍結時における交通の早期回復への支援」の貢献した1人と1法人に21日午前9時10分、同署で感謝状を贈呈した。
感謝状が贈られたのは、大分市須賀在住で会社員の姫野陽一さん(55)、別府市大字鶴見の亀の井バス株式会社(川下英次郎代表取締役)。
功労内容は、今年1月24日早朝、路面凍結により車両が立ち往生した現場(鶴見町の原交差点)において、姫野さんは警察官を支援して長時間にわたり立ち往生した車両の移動を行った。亀の井バス(株)は運行中のバスから道路が凍結し渋滞が発生している連絡を受けたため、従業員の四方田昭次さん(66)五島宏昭さん(53)の2人が融雪剤を持って現場に向かい散布するなどして、交通の早期回復に寄与したというもの。
後藤署長は「寒風吹きすさぶ早朝、長時間にわたって活動していただき、現場で交通事故が発生することなく、すぐに現場の回復しました。警察署は別府市民の安全安心のために頑張っていきます。警察の活動にご助力をいただければと思います」と述べた。
感謝状を受けた姫野さんは「大変ありがたいこと。あのときは私も助けてもらった一人で、あの渋滞を見たときに『手伝わないといけない』と思い、手伝いました。活動をしているときに通行する車の方からカイロなどをいただき、励みになりました。無事に渋滞が解消できてよかったです。自分では当たり前のことをしただけと思っています。このように感謝していただくことはありがたい」。
代理で感謝状を受け取った伊藤秀治・亀の井バス(株)総務部長は「大変感謝しています。作業をした2人だけでなく、従業員一同でこの喜びを共有したいと思います。別府営業所に連絡があり、社員2人が融雪剤を持って現場に行きました。円滑な交通環境の維持も役割の一つと思っているので、継続して取り組んでいく」とそれぞれ話した。