別府警察署(後藤久典署長)交通課はこのほど、昨年1年間の交通事故状況をまとめた。
人身事故、負傷者は減少したが、死者、物損事故は増加した。
交通事故状況は、人身事故196件(対前年比26件減)、死者3人(1人増)、負傷者237人(48人減)、物損事故4199件(493件増)。
交通死亡事故は▽1月28日朝、大字鶴見の交差点を直進中の普通車が、道路横断中の高齢者と衝突した▽9月17日朝、石垣西の交差点を右折中の軽四貨物車が、横断歩道を横断していた高齢歩行者と衝突した▽10月1日夜、亀川漁港内で男性が運転する普通車が漁港の海中に転落した―の3件でうち2件は道路横断中の高齢歩行者が亡くなっている。
路線別では▽国道=58件。幹線道路の国道10号での事故が45件(全体の23%)。約6割が追突▽県道=48件▽市道=70件。人対車の事故と出会い頭が3割ずつ。左右の安全確認が必要▽駐車場などのその他=20件―となっている。管内で昨年1年間、最も交通事故が多かったワースト交差点は国道10号の郵便局先交差点で、県内でも6番目に事故が多発している交差点となっている。ワースト交差点は▽1位=椎迫入口交差点(大分市)▽2位=新川交差点(同)▽3位=加納西交差点・羽屋交差点(同)▽5位=下郡工業団地入口交差点―となっている。
事故の時間帯としては、午後4時から同7時までの間に51件の事故(26%)が発生し、また昨年と今年は早朝に死亡が2件発生しているため、早朝・夕刻における警戒活動を実施する。
また、重大な結果が生じる歩行者事故を防ぐため、横断歩行者等妨害等取り締まりを強化する。
同署は「管内を通行される際は、特に国道10号では前後左右に十分注意を払い、車間距離を保持した上、速度は控えめにして事故防止に努めてください。一方、管内は狭い道路や一方通行の道路も多いので、行き交う歩行者にも十分気を配っていただくよう、お願いします。また、暗い時間帯での重大事故に遭わないためにも、歩行者の方は反射材や明るい服装の着用、自転車乗車の方はライトの点灯をお願いします」と話している。