別府市は、津波被害の軽減を図るために市内各所に設置している、海抜表示板を12年ぶりに更新。2月28日午後3時、市立別府中央小学校の児童に協力してもらい、張り替えを行った。
海抜表示板は、平成23年度に海抜15㍍地点以下の約1300カ所に設置した。劣化が進んでいることから、張り替えを行うことにした。デザインも別府市独自のものに変更。津波ハザードエリア内は赤色、ハザード外から海抜9・9㍍は黄色、海抜10㍍から0・9㍍は青色にして、見える形で分かりやすく危険なエリアであることを伝えている。
外国の人や障がいのある人にも分かりやすいように、表示に「やさしい日本語」や、土地勘のない観光客等にも伝わるように、避難目安の海抜を追加。また、想定最大津波高が約5㍍のため、設置基準をこれまでの15㍍から10㍍地点以下に変更。そのため、設置個所は1021カ所になった。赤は706カ所、黄色255カ所、青60カ所。
今回、津波災害警戒区域内にある別府中央小学校、亀川小学校、南小学校の児童に設置を手伝ってもらうことで、海抜表示板の意味を知ってもらうとともに、津波被害について認識してもらう。
別府中央小学校の6年生4人が、防災危機管理課職員や設置業者と一緒に学校周辺を回り、4カ所に設置。電信柱に取り付けると、児童が避難方向の矢印シールを表示版に貼り付けた。
表示板の更新は2月13日から順次行っており、3月中旬までに完了する予定。