大分県ふるさとガイド連絡協議会(平野芳弘会長)の第2回研修会が5日午後1時半、ビーコンプラザで開催された。約30人が参加。
新型コロナの感染症状の分類が5類になったこともあり、外国人観光客が増えている中で、県内のガイド団体がお互いの取り組みの情報交換や意見交換を行うのが目的。
第1部は、一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームBーbizLINKの稲積京子BIP事業部マネージャーが「海外のお客様との接し方やトラブル回避方法」をテーマに講演した。JR別府駅構内にある観光案内所「ワンダーコンパス別府」で連日、外国人観光客をはじめ多くの観光客に施設や公共交通などの案内を行っている。
稲積さんは「チェックインまでの時間の過ごし方を聞かれることが多いので、案内が出来るように、スタッフが10~15分で歩いていける場所を歩いた情報を案内している。一番心掛けていることは、スタッフのストレスフリー。何を聞かれてもスタッフが答えられるようにしている。ストレスがないといい観光案内が出来る。また、スタッフの多言語化を図っている。私が入った時は、英語のみだったので、韓国語から、よく使う言葉から勉強した。お客様から『分かった』と言ってもらった感動で、面白くなった。言葉が通じるとリピーターが増える。案内所に来た客が、美味しかったと言いに戻ってきてくれるようになった」と取り組みを紹介した。
また、大分県を巡る研修をし、2年間で14カ所回った経験から「愛を感じると、この人にガイドしてもらって良かったと思う。日本人向けと外国人向けのガイドの違いはない。全員が同じ質問ではないし、提案したものを全員が行くわけではない。それぞれの国の特徴を知っておくことは大事だが、全員がそうだと思うのはよくない。相手を理解しようと歩み寄ろうとする心が大切」などと話した。
第2部は、翻訳アプリの体験や意見交換を行った。