大分県立竹工芸訓練センターは竹工芸科修了作品展を10日まで、別府市竹細工伝統産業会館で開催している。
竹工芸科12人が2年間で学んだ技能の成果として、作製した八つ目編み花かご、イヤリング、六角コースター、風鈴風ストラップ、お祭り用腰掛けかばん、トイレットペーパーケース、リカーパニエ、ドッグバスケット、竹製矢筒など72点が並んでいる。
作品を展示している網代編みが好きな渥美真由美さん(38)=大阪府出身、市内在住=は「元々、塾の講師をしていました。子どもたちが自分の目標や夢を叶える姿を見て、自分も一つぐらい人生の中でやりたいことに挑戦したいと思い、一歩踏み出しました。伝統工芸や物作りに興味があり、親族が大分に居て、同センターのことも知ったのでここに来ました。今後は、工房を構えている先生のところに弟子入りし、会社の商品を作り、うまく作れれば買い取っていただく形になります。いつか、自分の作品を通じて『やりたいことに挑戦してみよう』と思ってもらえるような『勇気』が湧いてくるような作品が作れたらと思います」と話した。
12人は14日に挙行される修了式で、それぞれの道を歩んでいく。
入場料は高校生以上390円、小・中学生130円となっている。