別府市議会の予算決算特別委員会(吉冨英三郎委員長)は、14日午前10時から委員会を再開し、個人質疑の2日目を行った。
森大輔氏(新たな別府を創る会)は、自主財源の状況について「個人市民税、法人市民税、固定資産税についてどう考えるか」と質問。
矢野義知企画戦略部次長兼財政課長が「固定資産税は、マンションやホテルなどの新築増、法人市民税は課税標準額の増加、個人市民税は、国の定額減税で減少している」と説明。
森氏は、健全な財政運営についても質問。安部政信企画戦略部長は「中長期見通しを更新しながら示しており、財政の健全化を図っている」と述べた。
森氏は、歳出やビービズリンクに要する経費などについても質問した。
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塩手悠太氏(有志の会)は、「自主財源と依存財源の比率は、平均的で、国と地方の関係性などを見ると、比率を大きく変えることは難しいと思っているが、どう考えるか」と質問。
矢野次長は「令和6年度は、前年度と同じ比率。自主財源の根幹である市税収入は増加しているが、歳出規模も増加していることから自主財源比率が変わっていない。安定した財政運営には自主財源の確保は必要。今後も自主財源の確保に努めていきたい」と答えた。
塩手氏は、基金や国際交流に要する費用などについても質問した。
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泉武弘氏(行財政改革クラブ)は、「子ども公園に関する予算が計上されており、別府市が大きく福祉に向けて転換点に立ったのではと思う。調査委託の内容は」と質問。
橋本和久公園緑地課長は「実相寺中央公園の樹林地の現状把握、概算工事費など。年度中には、基本計画の策定までやりたい」と答えた。長野恭紘別府市長も「『共に生きる条例』もある別府市の公園として中身は考えてきたが、最初からそういうコンセプトというのはなかったと思う。できるだけ早く、詳細を詰めて、次の段階に進みたい」と述べた。
泉氏は「関係者の意見をていねいに聞いてほしい」と要望。高付加価値化事業についても5年度の内容を指摘しながら質問した。
午後からは、石田勉氏(日本維新の会)が質問を行った。