ふるさとのいのちを守る森づくりin日出町実行委員会(会長・工藤健次日出町議会議長)は23日午後1時、日出町大神の住吉ふれあい公園で植樹を実施した。県内外から約420人が参加した。日出町と公益財団法人鎮守の森のプロジェクトが協賛。全国で展開する活動で、九州では初めて。
同プロジェクトは「災害からいのちを守る森」づくりを推進している。東日本大震災で、被災地の植生調査から神社を囲む鎮守の森が防災林として大きな役割を果たしたことから、多くのボランティアと一緒に森づくりをしている。植えるのは、津波に倒れずに残ったタブノキなど、複数の種類の木を密植・混植し、木をお互いに競争させながら森をつくっていく方式を行っている。
工藤会長が「将来の防災や教育につながるものです。最後まで楽しんで、頑張って植えて下さい」とあいさつ。協賛の本田博文日出町長が「植樹の話は早くからあり、場所を探してきました。海岸線が良いと考え、地元の人たちの理解を得て、土壌改良をして今日に至りました。さらに全国に活動が広がればと思います」。新川眞鎮守の森のプロジェクト事務局長が「『そうぞう』には、想像と創造がある中で、そうぞう力を発揮してもらいたい。10年から15年すると、周りに緑の樹林帯が出来ることを想像できるかが肝」とそれぞれ話した。
また、来賓の佐藤元彦大分県東部振興局長と三浦正臣県議が祝辞を述べた。
参加者は7つのグループに分かれて、斜面にタブノキなど29種類2600本を植えた。子どもからお年寄りまで参加し、一度、水にたっぷり漬けた苗木を1本1本ていねいに植えていった。