別府市が民間活力を活用したパークPFIを進めている、春木川公園の西エリアの整備が動きだした。周囲に買物施設がないという地域課題を解決するため、当初は1階部分にスーパーマーケット「トライアル」が出店を予定していたが、今回、ダイレックスに変更したい旨の申し出があった。
春木川公園は、長年未利用地となっており、パークPFIで公募をしたところ、特定目的会社「ミネルバ株式会社」が選定され、西エリアに立体公園として1階にスーパーマーケット、2階部分にスポーツを楽しめる人工芝グラウンドをメインに、ふれあい広場などを設ける計画を2022年1月に発表し、当初は、2023年3月末のオープンを目指していた。
しかし、東エリアの「資さんうどん」が先にオープンしたものの、西エリアは資材高騰などで事業開始が遅れていた。地域の課題解決と新しい価値創造を基本方針として進めてきた事業であり、27日に行った定例会見で長野恭紘別府市長は「地域で買物が出来る場所の確保とジュニアサッカーができる空間の整備は必須であると考え、事業者の判断を尊重することにした。とはいえ、ダイレックスにおいても、公園とスーパーの複合施設という前例のない取り組みとなるため、既存店舗にはない付加価値を設定できればと考えている」とした。
今後、年内の開業に向けて整備を行う。
また、会見の中で、上人ケ浜公園でのパークPFIの取り組みについても発表があり、宿泊施設の部屋数を20棟34室から7棟23室に減らすことや、元々、松などの伐採を最小限にする計画だったが、さらに見直しをして倒木の危険があるものなど一部を除いて、出来るだけ残す方向性を打ちだした実施設計書が提出されたことを明らかにした。来年春の開業を目指す。