別府警察署は1日、SNS型投資詐欺被害を発表した。
市内在住の60歳代女性は令和5年12月中旬ごろ、タブレットやスマートフォンの画面に表示されたSNSの投資に関するバナー広告をクリックしたことで、投資家が集うというSNSグループに登録を誘導された。その後、投資家を名乗るグループのメンバーから「アプリをダウンロードしたら良い」「たくさん投資をしなければ資産を増やすことができない」「資産を引き出すには税金がかかる」などと言われ、そのことを信じた。女性は今年2月12日から4月18日までの間、4回にわたり、金融機関のATMから指定された口座に振り込み合計約217万円をだまし取られる被害にあった。
女性は増やした資産を引き出すために現金を振り込んだ後、情報に誤りがあるとして引き出せず、更に現金を要求された。不審に思った女性はSNS型投資詐欺のニュースを見て、4月30日午後に別府署に連絡し被害が判明した。
別府署管内でのSNS型投資詐欺は今年に入り3月末まで2件約460万円、4月以降はすでに3件約1957万円の被害が発生している。
同署は「SNSで知り合った相手から投資を勧められるのは詐欺の手口です。お金を振り込む前に家族や警察に相談してください」と呼びかけている。