別府市消防本部のドローン小隊発足・任命式が7日午前10時、同本部4階会議室で実施され、4人を任命した。
任命されたのは▽小隊長=桒野智也(40)=市消防署第2中隊第2消防係はしご隊=▽隊員=松本純(38)=市消防署第1中隊指揮調査係指揮隊=、白石夏輝(29)=同中隊亀川消防係消防隊=、後藤龍人(23)=市消防署第2中隊第2消防係はしご隊=―の4人。
市消防本部は県内消防機関初の無人航空機操縦士の養成、民間ドローンステーションとの災害時以外での技術的支援協定を4月1日に締結し、運用を開始している。ドローンは2機あり、1機はサーマルカメラを搭載している。
任命式で4人に任命書を手渡した浜崎仁孝消防長が「これまで別府市消防本部では、消防ドローンの有効性や活用法について、高いスキルを持つ民間ドローンステーションの協力をいただきながら、検証を行ってきた。多様な災害についても、俯瞰的視点から情報収集がスムーズに行くだけでなく、指揮が的確に行われ、活動する隊員の安全につながることから有効であると考える。県内の消防職員として初となる国家ライセンスの二等無人航空機操縦士を養成した。今後の皆さんの活躍で、市民や観光客の安全安心を確保するように」と訓示。
任命式終了後、市消防本部南側訓練場で展示訓練が行われた。
桒野小隊長は「操縦のスキルを磨いて、市民の安全安心に寄与できるようにしていきたい。市消防本部では、林野火災で使いましたが、今後は災害が大きくなればなるほど全体像の把握が難しくなる。大きな災害、林野火災、山岳救助に活用していきたい」と話した。