第24回別府アルゲリッチ音楽祭

マルタ・アルゲリッチ氏(中央)がピアノ、ミッシャ・マイスキー氏(右)が
チェロ、ギドン・クレーメル氏(左)がバイオリンを演奏した(C)脇屋伸光

 第24回別府アルゲリッチ音楽祭「ベスト・オブ・ベストシリーズVol・9巨匠たちのアンサンブル~極める」が17日午後7時、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで開催され、1040人が参加した。
 第1部は、同音楽祭総監督のマルタ・アルゲリッチ氏がピアノ、ロストロポーヴィチ、ピアティゴルスキー両巨匠を師事した世界でただ一人のチェリストのミッシャ・マイスキー氏がチェロで「チェロ・ソナタ第5番ニ長調op・102―2」「幻想小曲集op・73」「チェロとピアノのソナタ」の3曲を演奏した。
 休憩後、第2部はアルゲリッチ氏(ピアノ)とマイスキー氏(チェロ)とトップバイオリニストとしての地位を不動のものとしているギドン・クレーメル氏がバイオリンで「ピアノ三重奏曲第2番ホ短調op・67」を演奏し、観客は3人のハーモニーに酔いしれているようだった。
 3人の共演が終わると、大きな拍手が鳴り響き、アンコールとして「幻想小曲集イ短調op・88」「君は我が憩いD776op59―3」の2曲を演奏した。
 京都府の女性は「とても素晴らしいコンサートでした。楽しみにしていただけに美しい音色に魅了され音楽に引き込まれました。各々の音楽の会話がとてもうまく出来ていて良かったです」。別の京都府の女性は「世界の宝の方々のデュオ、トリオ、この上無く美しく天の音のようでした。至福です」。愛媛県の女性は「長く続けてほしいです。この演奏会のために大分を訪れました。演奏会のために他県を訪れるのはいいですね。大分は素敵な場所ですね」とそれぞれ話した。