別府市は、障がいのある人もない人も、誰もが楽しめる新スポーツ「ゆるスポーツ」開催に向けて、「別府市ゆるスポーツFirst take事業実行委員会」を立ち上げ、17日午前9時半、市役所で第1回委員会を開いた。
「ゆるスポーツ」は、誰でも楽しめるもので、31種類ある。様々な人たちが一緒にスポーツを楽しみながら繋がり、お互いの違いを認め合いながら共に楽しみ、良き隣人としての地域生活の形を提案する。
別府市内の障がい者手帳を所持する8687人は、人口比率では7・69人、市民の13人に1人の割合になる。また、平成26年には「別府市障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる条例(通称・ともに生きる条例)」を制定しており、地域社会で共に生きるためには、お互いの理解が必要になることから、誰もが参加できるスポーツ大会を実施する。
大会は、11月16日にビーコンプラザで開催することが決まっており、現在、シークレットゲストとの交渉を行っているという。委員会では、コンセプトや用具開発・ルール設定などを行う。
大久保智市障害福祉課長が「市民の13人に1人が何らかの障がいを持っています。サービス提供を受けていない人がいるので、決算額を見るだけでは、行き届いているとは限らない。防災訓練などもしているが、なかなか障がいのある人と交流する場面が少ないと思われる。社会的孤立、つながりを遮断している人の情報をつかまえるのは難しい。どう掘り起こして、体験をしてもらい、地域につながってもらえるかが大切」と話した。
委員長に池部純政太陽の家大分広域本部健康支援課長、副委員長に高橋隆一中村病院理学療法士が選任された。
池部実行委員長は「障がいのある人のためだけに何かイベントをするよりも、みんなが楽しめるイベントが出来ればと思う。関係各所の皆さんで協力し、参加してもらい別府市でやったという達成感を持ってもらいたい。これをきっかけに継続していけるようにしたい」とあいさつした。
世界ゆるスポーツ大会協会の競技の種類や選定の仕方などについてアドバイス動画を上映した。今後の検討事項などについて説明が行われた。