第24回別府アルゲリッチ音楽祭の「世界へ羽ばたく音楽家たちVol・13鈴木愛美ピアノ・リサイタル」を8日午後2時、しいきアルゲリッチハウス・サロンで開催し、114人が来場した。
鈴木さんは、2002年大阪府生まれ。4歳よりピアノを始める。現在は東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)4年。23年8月、第47回ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリおよび聴衆賞、あわせて、文部科学大臣賞、スタインウェイ賞受賞。同年10月、第92回日本音楽コンクールピアノ部門第1位および岩谷賞(聴衆賞)、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞、INPEX賞を受賞している。これまで、稲垣千賀子、佐藤美秋、石井理恵、仲田みずほ、石井克典の各氏を師事。
リサイタルでは、鈴木さんが奏でる「幻想曲ハ短調K・475」「ピアノ・ソナタ第14伴ハ短調K・457」(モーツァルト)「《4つの即興曲集》D899より第1番ハ短調op・90―1」(シューベルト)「ピアノ・ソナタ第32番ハ短調op・111」(ベートーベン)を演奏。アンコールは「楽興の時より2・変イ長調」(シューベルト)を披露した。
日田市の男性は「初めて生で聴いた第32番がよかった。第1楽章の低音の迫力と第2楽章の終盤のトリルにしびれました。音楽は生がいいですね。今後の活躍に期待します」。
別府市の女性は「ハ短調ばかりのコンサート、とてもステキでした」。
福岡県の女性は「鈴木さんの演奏はYoutubeなどで拝見拝聴しておりましたが、生の音色、響き、まろやかさや音の粒が立った感じなど楽しませていただきました。木材のホール、素敵ですね」とそれぞれ話した。