デートDV基礎講座を55人が受講

NPO法人DV対策・予防センター九州の
原健一理事長が講話した

 別府市共生社会実現・部落差別解消推進課は「デートDV基礎講座」を5日午後2時40分、別府大学で開催し、同大学生55人が参加した。講師は、NPO法人DV対策・予防センター九州の原健一理事長。
 デートDVとは、10~20歳代の若年層における交際中の相手からふるわれる暴力のこと。
 「DVは束縛から始まり、束縛や支配がエスカレートし、優しさと暴言を繰り返すようになる。されている相手は、これを恋愛だと錯覚し、友人関係も失う」と説明し、実際に起きた事例4件を紹介した。
 身体的暴力の例として▽殴る▽蹴る▽掴んだ腕を離さない▽押し倒す▽強く握る▽突き飛ばす▽望まないのに気やすく身体を触る―など身体に不快さや痛みを加える行為。精神的暴力として▽携帯のチェック▽服装のチェック▽浮気を疑う▽頻繁にLINE・電話をする▽電話に出ることや、LINEの即返を強要する▽優しくお互いの束縛を肯定する―などの強い束縛、また▽ばかにしたり、ののしる、考えを否定する▽無視をする。蛙化現象で態度を変える▽「生きている価値がない」など存在を否定するようなことを言う―などの暴言を挙げた。