日出町は12日午前9時、町立日出小学校(原敬一校長、364人)に「人権の花」運動の指定書を交付した。
「人権の花」運動は、法務省が提唱する活動で、主に小学生を対象に昭和57年から実施されている。学校に花の種や球根を配布して育てることで、生命の尊さを実感し、優しさと思いやりの心を育てるのが目的。法務局杵築市局管内の杵築市、国東市、日出町の中から毎年1校が指定される。
本田博文日出町長が「花を見た時に、どういう気持ちになりますか。私は、明るく優しい気持ちになります。花を育てるにあたり、2つのことをお願いします。1つは、花の気持ちを考えながら育ててほしい。2つ目は、皆で協力しながらお世話をしてほしい。1人1人はこの世でたった1人の大切な人です。自分を大切にし、友だちを大切にする人になってほしい」とあいさつした。
原校長は「一生懸命頑張って水やりをし、沢山の花を咲かせてほしい。心の中にある色とりどりの花も咲かせ、笑顔いっぱいの学校にしましょう」と話した。
昨年度、運動に取り組んだ国東市立小原小学校の児童からのメッセージが紹介されたあと、本田町長から児童代表の岩元美桜さん(12)に指定書が手渡された。またマスコットの「人KENまもる君」と「人KENあゆみちゃん」の人形が贈られた。
長友結莉乃児童会長(11)が「この運動のスローガンは『こころをつなぎえがおの花を満開に』です。花を育てることを通して、お互いに協力して花を咲かせると同時に、笑顔を咲かせたいという思いを込めました。日出小らしく、元気いっぱい皆で協力してキレイな花を咲かせましょう」とあいさつした。
今回配布されたのは、マリーゴールド、ニチニチソウ、ベチュニア、ルドベキア、ジニアで合わせて180ポット。21日に皆で植えることにしている。