陸自別府駐屯地で教育修了式

小林連隊長から修了証書が手渡された

 令和6年度自衛官候補生課程教育修了式が22日午前11時、陸上自衛隊別府駐屯地で執り行われた。第41普通科連隊の佐藤成浩副連隊長が教育隊長を務め、15人が約3カ月にわたる自衛官としての基本的な訓練を終えた。
 執行官の小林直基第41普通科連隊長兼駐屯地司令が告達。自衛官候補生を代表して、奈須颯士さん(22)が申告をした。小林連隊長から吉松秀汰さん(18)に修了証書、奈須さんに連隊長賞が授与された。
 小林連隊長は「現在の我が国を取り巻く安全保障環境は、急速に厳しさを増しています。国内においては、近年、気象災害の激甚化・頻発化の傾向にあり、地震との複合的な発生も否定できません。我が国・国民が危機にさらされることがないよう、抑止をしっかりと効かせ、万が一それが破綻した場合においても、対処における最後の砦として、我が国の平和と独立、国民の生命・財産を断固として守り抜くという強い意思と能力を兼ね備える事が重要です。入隊以来、実弾射撃、戦闘訓練、体力検定など各教育を通じ自衛官として必要な資質を養い、全職種に共通する基礎的な知識・技能を修得したものと認める。国防に従事する特別職国家公務員の自衛官という道を選んだことについて、『職業』の選択ではなく、『生き方』の選択をしたのだと胸を張って言えるくらいまで自衛隊を好きになってもらいたい」と式辞。
 来賓の、衛藤征士郎、岩屋毅両衆議院議員、別府市自衛隊協力会長の長野恭紘別府市長がお祝いを述べ、激励した。今後は、各部隊で職種ごとに専門的な教育を受ける。