豊の国千年ロマン観光の定期総会

コロナ禍を経て回復しつつある観光に
8市町村が連携して取り組む

 一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏(会長・日置伸夫別府市観光・産業部長、正会員24団体・企業)は26日午後2時半、市男女共同参画センターで令和6年度総会を開催した。豊の国千年ロマン観光圏は、大分県北部の別府市、中津市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、日出町、姫島村の8市町村で連携して広域の観光地域づくりを行っている。
 日置会長が「昨年3月に観光庁において『観光立国推進基本計画』が策定され、当地域にとっても、5カ年計画である『観光圏整備計画』の更新の年であり、認定観光圏、そして登録DMOとして、この観光立国推進基本計画に沿って、8市町村が連携した観光戦略を新たに策定しました。今年度は、この成果を地域内における消費拡大に活かすべく、コンテンツの高付加価値化をはじめ、大阪・関西万博を見据えたインバウンド対応など、受入体制の強化に力を入れていきたい」とあいさつした。
 議事で、令和5年度事業・決算・監査報告、令和6年度事業計画・予算案について審議、承認した。令和5年度は、コンテンツ手配は261件で、利用者は1594人。宿泊斡旋は22件で、55人が宿泊をした。ガイド手配は50人で、利用者は435人だった。外国人観光客の受け入れができるようになった。
 令和6年度は、▽観光圏事業=滞在プログラムの造成やガイドの育成、マーケティング調査、人材育成、受入体制整備、情報発信▽市町村連携事業=AT市場をターゲットとしたサイクルングツアーの拡大、欧米豪をターゲットとした流通環境整備事業▽収益事業=公式サイトでの物販の販売の他、旅行業2種免許を活用して造成した滞在コンテンツの販売や広域ガイド手配など。受託事業として、国東半島世界農業遺産事業でガイド研修に加え、先進地視察も行いたい考えを示した。また、外国人観光客からの予約などが増え、現在の職員3人では対応が難しくなっていることから、職員を1人増やしたい旨も説明した。