全国棚田サミット実行委員会

来年の全国棚田サミット開催に向けて
実行委員会を立ち上げた

 来年別府市で開催される「第30回全国棚田(千枚田)サミット」の実行委員会が1日午前9時半、市役所で開催された。委員は、行政、農業関係者、有識者など10人で構成されている。
 全国棚田サミットは、中山間地域の喫緊の課題である担い手不足や耕作放棄地などの課題解決に向けて議論することなどを主な目的として開催される。全国の棚田を持つ市町村が連携して、棚田の保全や活用に関する情報交換や情報発信、調査研究を行う。平成7年から、「日本棚田百選」に認定されている地域を中心に実施している。別府市は、内成が「日本棚田百選」に認定されており、内成、堂面、大所、東山、天間が「つなぐ棚田遺産」になっている。
 長野恭紘別府市長は「別府の農業を考えると、市民にはあまりイメージが湧いていないという意見もあるが、全国各地から訪れる人は、別府の素晴らしい自然景観、特に棚田がある。市内5カ所が『つなぐ棚田遺産』に認められ、誇らしい気持ちです。サミットの話をいただき、名誉なことだと思う。これからの棚田の景観、農地を守っていくという意味では、有意義なものだと思っている。力添えいただき、成功に導き、次の100年に向かって、美しい棚田を後世に残していくという気持ちを国際的にも発信していければと思います」とあいさつ。
 議事で長野市長を会長とし、副会長に久保賢一市農業委員会会長、監事に小林康二大分県農地・農村整備課長と恒松恵典堂面棚田を守る会会長を会長が指名した。規約や予算案を承認。サミットのテーマについて、委員から「分かりやすいものがよい」「原点回帰のようなものを」「歴史的なものも踏まえて」など多くの意見が出て、今後、事務局でまとめて案を出して決めていくことにした。
 また、サミットは11月1、2日にビーコンプラザを主会場として開催する案が示されて、承認された。