別府市美術展入賞作品5点を寄贈

別府西中学校に寄贈された作品と
受賞者と生徒会長ら

 別府市美術協会(平野芳弘会長)は令和5年度別府市美術展大分みらい信用金庫ONSENツーリズム賞受賞作品5点を5日午後4時、市立別府西中学校(佐藤裕一校長)に寄贈した。寄贈者、市美術協会、市教委、中学校関係者ら計21人が出席した。
 これまで市内の各小中学校に順番で寄贈しており、今回で12回目。
 平野会長が「今年は別府市制100周年の記念の年です。美術協会も各部門で創造性を発揮しています。別府で育った子ともたちは、素晴らしい自然に恵まれています。常日頃から美しいものを見ることは、自分たちの感性を育む素晴らしいこと。市美術展の最高賞を受賞した作品を見て、感性を養ってください」。
 寺岡悌二市教育長は「社会の変化が進み子どもの感性が不足していると思いますので、今回の作品を見て子どもたちが感性を育て心を豊かにする教育に邁進していきますので、ご指導をお願いします」とそれぞれあいさつした。
 今回寄贈した日本画「さくら」(寄贈者、田口幸代さん)、洋画「朝靄の桜島」(佐藤義廣さん)、工芸・彫刻「泥彩掻き落とし花器」(原田明美さん)、書道「桜」(後藤鶴心さん)、写真「威」(加藤隆司さん)の5作品。
 生徒を代表して河野心優生徒会長(15)=3年=が「作品を寄贈していただき、ありがとうございます。校内に展示して、重要な美術作品として大事にします」。
 続いて、神崎浩一教頭(校長代理)が「作品を展示して、子どもたちの感性の教育をしていき、美術作品が教室や廊下にあることで心安らぐ学校につながると思います。さらに中学生は今後の進路に目を向けていますので、芸術作品に興味を持って将来の進路の一つにしてもらえればと考えています」とそれぞれ謝辞を述べた。
 最後に受賞者が各作品を説明した後、記念撮影をした。
 作品は今後、美術室の前などに飾る予定。