「BEPPU楠銀通り会」設立

「BEPPU楠銀通り会」の設立総会が行われた

 アーケードの撤去が進む楠銀天街に新たに「BEPPU楠銀通り会」が立ち上がり、設立総会が8日午後7時、別府市ふれあい広場サザンクロスで開催された。
 楠銀天街は、永石通りから流川通りまでの全長約350㍍。昭和初期からある商店街で、最盛期は100店舗以上が営業をしていた。現在は、空き地や空き店舗、住宅が増えて、13店舗ほどになっている。また、沿道の建物の老朽化も進んでいる。アーケードは商店街が昭和28年に設置した。当時は428㍍の日本一長いアーケードだった。リニューアルは、昭和40年代に行われたと思われる。通り会は、「楠銀天街協同組合」から「くすぎん通り会」に引き継がれたが、アーケードの維持・管理が出来なくなっている。
 南部ひとまもり・まちまもり協議会(清家政人)が「まちづくり部会」を設置して新たなまちづくりに取り組んでいる。そんな中で、新たな通り会でアーケード撤去後の商店街を盛り上げていこうというもの。
 発起人会代表の梶原貴子さんが「アーケード撤去で、楠エリアは新たな門出を迎えていますが、この通りで出会った皆さんと共に楽しく頑張れる、生業にとことん向き合える場づくりを目指して、新しい通り会を作りたい」とあいさつした。
 議事では、名称案と規約案、役員選出、令和6年度活動計画案・予算案について審議、承認した。名称は「BEPPU楠銀通り会」とし、梶原さんを代表とし、副代表に渡邉誠二さん、理事に石川千世子さんを選任。初年度のみ外部監査として木下勇千代町自治会長を、顧問に桝田貢県議と日名子敦子市議、相談役に清家南部ひと・まち協議会長、事務局を後藤千明さんが務める。日名子市議が「撤去後のまちづくりが最大の課題だと思いますが、皆さんやる気がある。まだ課題も沢山あると思いますが、よりよい街の実現に向けて、出来ることがあれば一生懸命やりたい」と述べた。
 現在、会員は7店舗、賛助会員は4人となっており、今後、会員募集を行うと共に美化規定を設定し必要な案内看板設置などの立案や勉強会に参加するなどを行う。
 現在、アーケード撤去は3分の2ほど進んでおり、7月に入ってからは、アーケード下の市道の整備工事にも着手している。