仮想空間に別府市再現

別府を舞台にした仮想空間を作った
台湾の学生らが表敬訪問

 株式会社サマータイムスタジオ(弘津健康代表取締役社長、九重町)と学校法人善広学園IVY高度コンピューター専門学校がオンラインゲーム「フォートナイト」の中で別府市を舞台にした島(ステージ)を開発した関係者が2日午後1時半、阿南万寿夫副市長を表敬訪問した。
 「フォートナイト」は、世界中の多くの人がプレーする人気ゲーム。ゲーム機やパソコンでインターネットを通じて遊べる。サマータイムスタジオは、2011年に設立され、スマートフォン向けのアクションゲームなどを開発している。4年前に本社を沖縄から九重町に移した。
 「メタバース別府」は、台湾からのインターン生やIVYの学生が作った。地獄めぐりや別府タワー、JR別府駅などが舞台となっている。
 市役所を訪れたのは、弘津社長、サマータイムスタジオアートコミュニティ部門の秦汐里さん、IVY企画広報部の田野上涼さん、台湾の南台科技大学の張育銘副教授、国立台北科技大学の周玟瑄さん(テクニカルアーティスト)、国立政治大学の周貞宜さん(3Dアーティスト)、国立台北商業大学の盛昶晃さん(同)、国立政治大学卒業生の劉愷柔さん(同)。半年間、同社でインターン生として別府で暮らし、町を回った。
 それぞれ「うれしい体験だった」「バランスを考えて、どう自由に遊べるかを考えた」「これまでゲームは作ったことはなかったが、楽しかった」などと話した。今後は、IVYが引き継ぐという。
 弘津社長は「フォートナイトは、世界で約300万人が遊んでいます。学生には別府に住んで歩いてもらい、よい感じで再現できたと思います。地元の人が見ても分かるぐらいのクオリティ。新しい視点で別府を見ることができると思う」と話した。阿部副市長は「観光の入口になるかもしれません。いろんな可能性を感じます。台湾に戻ったら、別府をPRしてほしい」と話した。