別府市立山の手小学校(小林敬治校長)は6年生99人に対して「水の事故にあったときに命を守る方法を知ろう!」として着衣泳を16日午前10時45分、同校プールで実施した。
教職員が考え、同学年は新型コロナの影響で授業でプールがなかったため、水に潜ることも躊躇する児童もおり、プール、川、海に着衣のまま落ちたとき、服の重さなどでパニックを起こさず楽な状態で救助が待てるようにと経験をさせた。
体に水を慣らした後、着衣のまま水に入り実際に浮いてみた。教員は「動きづらいことが分かったと思うが、助かるまでは浮き続けることが大事。大きな声で叫ぶことはダメ。体を浮かすための肺の空気が抜けて体力を消耗する。また服を脱いではいけない。体温を維持できなくなる。1人で水の近くに行かないことも大事」と述べた。
5人1組になり体を浮かすために▽空気の入ったビーチボール▽レジ袋▽ペットボトル▽ゴミ袋―などを使い、浮かぶ体験をした。また着衣のまま泳いでみて、いかに泳ぎにくいか、体を動かしにくいかを学んだ。
児童らは「浮かぶのが難しかった」「服が重たかった」などと話した。