別府ONSENアカデミア実行委員会

昨年度の開催を振り返り、
今年度の実施内容を承認した

 別府ONSENアカデミア実行委員会(実行委員長・長野恭紘別府市長、15人)は、令和6年度総会を17日午前10時、市役所で開催した。
 長野市長が「過去6回開催し、別府温泉だけではなく世界中の温泉や泉質が人の体にどのような良い作用を発揮するのかを化学的に分析をしていこうと始まりました。昨年は、フランスのヴィシー市の副市長に講演をしていただきました。我々が目指すウェルネスの人材育成の部分で大いに参考になると思いました。別府翔青高校と秋田県立角館高校のコラボもありました。若い世代の皆さんにも是非、しっかりと共同浴場の文化などにも触れてもらえる機会があればと思う。勉強になり楽しいというものにしてもらいたい。多くの人にご来場いただきたい」とあいさつ。
 議事に入り、令和5年度の事業・決算・監査報告、規約改正案、令和6年度事業計画・予算案について審議、承認した。今年度は、11月24日の午後1時から4時半まで、ビーコンプラザで開催を予定している。トークセッションやバスクリンによる発表、新湯治・ウェルネス推進室が別府市のウェルネスについて説明したり、株式会社ポーラの温泉の美肌の検証、アサヒ飲料株式会社の暑熱環境下での強炭酸水の飲用効果をはじめ、高血圧の温泉療法プログラム、ウエアラブルを使った温泉入浴効果などの研究発表も予定している。
 また、腸内環境タイプに基づいた泉質パーソナライズ研究事業を3カ年計画で実施することも報告。アカデミアの中で中間報告を行う予定であることも説明した。
 委員からは「アーカイブを公開しているが、どれくらい見られているのか。広報啓発が必要」「前回のアカデミアで発表をした高校生が温泉に入らないと言っていた。体験学習を重ねても入らない。中高生に温泉文化をどう伝えるかも考えていく必要があるのでは」などの意見が出た。