大分県、別府市、全国健康保険協会大分支部は22日午後1時半、別府市中央公民館で小学生と保護者を対象に、健康教育イベント「夏休み 家族で学ぼう!やさいのパワー2024」を開催した。24組約50人の親子が参加した。
子どもの頃から気を付けたい食習慣や生活習慣などを「野菜を食べる」ということを中心に伝え、メタボリックシンドロームの予防を図るとともに、生活習慣病にかかる医療費を抑制し、医療費適正化を推進するのが目的。
令和4年度の大分支部加入者1人当たりの医療費(年齢調整後)は、21万280円で、全国平均を9326円上回っている。全都道府県支部の中では、7番目の高さ。総医療費の中で大きなウェイトを占めているのは、生活習慣病。中でも、糖尿病医療費の年代別経年変化をみると30歳代から40歳代が特に高くなっていることが分かった。
一方で、別府市では小児肥満が増加傾向にあり、児童生徒の生活習慣病予防の必要性が増しているという。これらのことから、早い段階から望ましい生活習慣などを身につけてもらうため、子育て世代へのアプローチとして、親子で楽しめるイベントを企画した。
内田千乃別府市こども家庭課長が「肥満だけでなく、血糖値や尿酸値の高い子もいます。元気に過ごすためには、野菜を食べることが大切です。楽しく学べる内容なので、たくさん食べて野菜パワーを受け取ってくれるとうれしいです」とあいさつ。
箱に入った野菜を子どもたちが手を入れて、何の野菜か当てるクイズや1日に必要な野菜の量を量るクイズに挑戦。野菜の量は大人2人、子ども2人の家族を想定して、1300㌘の野菜を選んで量った。1度でピッタリ当てる親子もいて、楽しみながら1日に必要な量を学んだ。
他にも、生活習慣病についての話を聞き、最後は「やさい健康博士」に認定した。