亀川地区社協「社会を明るくする運動」

社明作文を披露した4人に
「地域のチカラ賞」が贈られた

 亀川地区社会福祉協議会は21日午前10時、市立亀川小学校体育館で「第74回社会を明るくする運動」を開催した。約100人が参加。
 第1部の開会行事では、田中俊二亀川地区社協会長、岩田弘別府市副市長、髙橋護別府保護区保護司会長がそれぞれあいさつし、亀川地区の保護司が紹介された。
 発表と表彰では、恒松恵典内竈自治会長(亀川地区青少年育成協議会長)が「防犯してます」と題して、取り組みを紹介。「社会を明るくする運動」の作文の発表では、藤原幸花さん(亀川小6年)が「犯罪のない世の中へ」、沼口小桜さん(同)が「あいさつで小さなことから一歩ずつ」、平原奈桜さん(北部中1年)が「SNSのいやがらせについて」、石野田擢人さん(別府溝部学園高1年)が「セカンドチャンス」を発表。それぞれに「地域のチカラ賞」が贈られた。
 第2部は、馬島貴美大分少年鑑別所長が「少年鑑別所の業務と非行の現状」と題して講演した。少年鑑別所は、事件を起こして家庭裁判所から送致された少年を4週間弱収容する、法務省の施設。少年の本音に耳を傾け、少年が進みたい未来の方向性を探る。なぜ悪いことをしたのか、これから先、どう働きかければ悪いことをしない生活を出来るかを考える心理・教育のプロ集団。馬島所長は「個人的な見解」と前置きしながら、「最も多いのは窃盗で、次は傷害。少年の傷害事件で多いのは、集団で弱者を攻撃するもので、相手は顔見知りで『悪口を言った』とか『迷惑をかけられた』という理由であることが多い。相手が悪くて殴ったのだから、警察に訴えるのは筋が違うと思っていることがある」などと話した。特殊詐欺の現金受け取り役やATM引き出し役などで逮捕されるケースや、間違えた知識での性非行、薬物などの犯罪の現状についても話をした。