女性のがんに手厚く対応

園田准教授(左から2人目)と
3人の女医さん

 九州大学病院別府病院(別府市)に婦人科が19年ぶりに復活した。診療科長の園田顕三准教授(60)ら4人の医師が赴任して来た。以下は園田准教授とのインタビュー。
 ――平成17年以来、19年ぶりの婦人科復活は心強いし、4人ものドクターを配置したことは九大が別府に力を入れていることの表われですね。
 「この間、別府、大分での婦人科診療は手薄だったかもしれない。これからは九大別府病院婦人科を活用していただきたい。医師は私を含め4人態勢で、3人は女医さん。女性は受診しやすいかもしれない」
 ――九大病院といえば、がん治療が有名です。
 「がんの診療を専門にしています。適切な治療で婦人科のがん患者に手厚く対応したい」
 ――やっぱり女性は大切にしなきゃいけません。
 「少子化社会にあって、女性の存在ほど大切なものはありません。女性が健康じゃないと。20~50歳代の働く女性が困っているのが生理痛、生理不順などで、更年期の女性が安心して社会生活を送れるようにすることがモットーです。女性が健康に社会生活を送れるようお手伝いしたい」
 ――なるほど、そうですね。
 「大学病院らしい診療を心がけ、新しい情報を患者に提供します。福岡の病院と別府病院が連携しながらやってゆく」
 ――別府勤務は初めてだそうですね。
 「不安もありましたが、4月の赴任から4カ月過ぎ、別府が好きになりました。美しい自然と美味しい食べ物。そしてここの人々が素晴らしい。病院スタッフも素晴らしい。患者にも助けられています。4月1日は患者はゼロでしたが、だんだん増えてきました。昔、ここでお産をしたという女性が来てくれました。先輩たちが頑張ってくれたことが私にはうれしい」